日曜日夕方の国民的番組「笑点」で林家木久扇師匠が番組を卒業されました。「笑点」に出演する落語家は、一躍全国区の知名度を得ることができます。そのため、新メンバーの選定については、厳しいかん口令が敷かれるため、知り合いの噺家に聞いても知らないことがあります。
私は大学で落語研究会に所属していたこともあり、周囲からも「誰になるんだろう?」と聞かれることもありました。私も、もちろん新メンバーが誰になるのか気になっていました。
結果として、選ばれたのは立川晴の輔さんでした。
立川晴の輔さんは、その名の通り「立川流」の噺家です。東京には4つの落語団体がありますが、立川流から「笑点」のメンバーが選ばれたのはこれが初めてです。
妥当な人選だと思いました。私がプロデュースしている「さがみはら若手落語家選手権」にも、この4つの団体に所属する噺家さんが数多く出演しています。
一部で立川流と笑点の関係が良くないという噂もありましたが(本当かどうかは分かりませんが…)、晴の輔さんにはこれからの活躍に期待したいです。
近年、「笑点」のメンバーが頻繁に入れ替わっています。たとえば、桂歌丸さんから桂宮治さん、三遊亭円楽さんから春風亭一之輔さんに代わりました。
落語が世間的にあまり注目されない中、「笑点」の新メンバー選出が盛り上がると、落語界全体にとって貴重なPR機会となります。ですが、過度に繰り返すと新鮮味が徐々に落ちていきます。
また、落語ファンの私から見ると、落語の高座を見ることができない「笑点」のメンバー交代は、そこまで注目するべき話題なんだろうか……とつい斜めに構えてしまうこともあります。ですが、もし自分がPRに関われるならば、もっとポジティブに捉えられるかもしれませんね(笑)。
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