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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRコラム】日本人大リーガーの活躍について

執筆者の写真: 橘川 徳夫橘川 徳夫

毎年2月になると日米双方でプロ野球のキャンプが始まり、テレビなどでも野球の話題が一気に増えてきますね。


特に昨年は、大谷翔平選手がメジャーリーグで大活躍し、ドジャースがワールドシリーズを制覇。大谷選手自身もMVPを獲得するという素晴らしいシーズンでした。さらに、山本由伸投手、今永昇太投手、菊池雄星投手、鈴木誠也選手など、多くの日本人選手がメジャーで活躍したことで、日本のプロ野球よりもメジャーリーグのニュースの方が多かったように感じます。


今では、日本人選手がメジャーでプレーするのは当たり前の光景になりましたが、その道を切り開いたのが野茂英雄選手です。私にとっても野茂選手は特別な存在となっています。なぜなら、30年近く前にドジャースタジアムで実際に彼のピッチングを観戦したことがあるからです。


当時、野茂選手のメジャー挑戦には賛否両論がありました。「本当に通用するのか?」という声もありましたが、彼はトルネード投法で三振を次々に奪い、見事に実力を証明しました。その活躍は日本でも大きく報道され、一躍スター選手に。ちょうどロサンゼルスに行く機会があったので、「これは生で見るしかない!」とドジャースタジアムで観戦することにしました。


しかし、登板日を計算してチケットを取ったものの、予定がずれてしまい観戦できず……。当時はインターネットもなかったので、情報を集めるのも一苦労でした。それでも諦めずにもう一度チケットを取って(当時は今より安かったのもあります。)、ついに野茂選手の登板試合を観ることができました。結果は残念ながら敗戦でしたが、メジャーリーグの雰囲気を存分に味わうことができました。


その後、イチロー選手や松井秀喜選手をはじめ、日本のスター選手たちが次々と海を渡り、メジャーに挑戦しました。成功する選手もいれば、思うように活躍できなかった選手もいますが、彼らの挑戦は今もなお続いています。今年も、巨人の菅野智之投手、ロッテの佐々木朗希投手、中日の小笠原慎之介投手、阪神の青柳晃洋投手(マイナー契約)がメジャーリーグへの移籍を果たしました。応援するチームの選手が海を渡るのは寂しいものですが(ドラゴンズファンの私としては、小笠原投手にはもう少し中日で頑張ってほしかった…)、やはりメジャーで活躍する日本人選手を見るのはワクワクしますね。


一方で、移籍のあり方については議論が続いています。佐々木選手のポスティング問題や、上沢直之選手のように移籍を巡ってファンから批判の声が上がるケースもあります。プロ野球選手のキャリアの選択肢が広がったのは良いことですが、今後は選手とファンが双方納得できるようなルール作りが必要になってくるかもしれません。


選手が夢を叶え、ファンも納得できるシステムが整えば、日米の野球人気がさらに高まり、もっと盛り上がるはずです。これからも日本人メジャーリーガーの活躍に注目しながら、シーズン開幕を楽しみに待ちたいですね!

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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