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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PR講座 第14回】プレスリリースの要素「役に立つこと」

更新日:10月28日

プレスリリースにおける重要な最後の要素「役に立つこと」について今回はお話しします。


この要素は、他の要素よりも特に重要です。なぜなら、プレスリリースは自社の主張ではなくメディアを通じて広められるため、読者を考慮する必要があるからです。メディアは読者に関心を持ってもらうために記事を書きますし、そのためには有益な情報を提供する必要があります。

 

例えば、親が子供に家を与えることは子供にとっては大きな助けになりますが、一般的な親子関係の話題としては特別なものではありません。同様に、特定の町で家を無料で提供されても、その町の住民以外には関心を持たれないかもしれません。


そのため、広く人々にとって有益な情報を提供することが重要です。

 

特に、社会全体に役立つ情報を提供することが重要です。例えば、災害地域で無償提供される家は、その地域の復興に役立つため、広く報じられるでしょう。プレスリリースを作成する際には、自社の商品やサービスが社会的にどのように役立つかを考えることが必要です。利益を追求するだけではなく、社会全体に貢献する取り組みを示すことが大切です。


そのためには、PR戦略の要素である「What(何を)」「Who(誰に)」「Why(なぜ)」を考えることが重要です。自社の商品やサービスが解決できる問題が社会的に重要であれば、それが役に立つこととなります。


もしも「役に立つこと」が見つからない場合は、他のPR手段を検討する必要があります。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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