これまでに、メディア向けのパブリッシングの基本であるプレスリリースの作成についてお話してきました。プレスリリースを作成し、希望するメディアに送れば、あとは記事が書かれるのを待つだけです。
しかし、掲載されるかどうかはメディア側の判断にかかっており、紹介内容が十分価値あるものでなければ、掲載される可能性は低くなります。
記事に掲載されたからと言っても、それだけでPRが成功する保証はありません。
メディアに取り上げられれば一定の反応は期待できますが、その結果は保証されません。特に現代ではインターネットの普及により、記事の露出件数と結果が必ずしも一致しないことがあります。
インターネット時代において、記事やテレビの情報を得た後、人々はまずインターネットで検索します。記事の内容や関連情報を探し求めるわけですが、記事が上位に表示されない場合は、競合他社の情報が目につく可能性もあります。また、専門誌などは会員限定公開であるため、一般の人々には認知されず、効果が薄い結果となることもあります。
さらに、SNSは若者を中心に広く利用されていますが、個人が情報発信する場であり、メディアからの情報は直接的ではありません。最近では、SNSのインフルエンサーへのマーケティングも行われていますが、彼らも自分の好みや意図に沿った情報を発信するため、効果は保証されません。また、ステマ(ステルスマーケティング)の問題もあるため、注意が必要です。
このように、記事に取り上げられたからといって、必ずしもそれが「成功」とは限らないわけです。メディア露出を考える際には、Web対策も含めて総合的に戦略を立てることが重要です。
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