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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PR講座 第37回】PRの限界とは

前回、前々回と2回にわたって、費用をかけずにPRを行う方法について解説してきました。PRは必ずしもお金をかければ成功するわけではなく、全く費用をかけずに大きな効果を得ることも可能です。例えば、テレビ番組で有名人が偶然にあなたのお店の商品を絶賛すれば、翌日から大繁盛になることもあります。これは、口コミの力と言えます。


しかし、どんなに良い商品やサービスでもPRをしなければ、その価値が伝わらず売れないこともあります。PRには戦略が重要ですが、運に左右される要素も無視できません。もしPRがうまくいかなくても、その商品やサービスが良いものであれば、戦略を見直して続けることで成果を挙げることができるでしょう。


とはいえ、すべての商品・サービスがPRに適しているわけではありません。PRに向いていないジャンルもあります。以下に、PRに向かない商品・サービス分野の特徴を3つ挙げます。


1.説明しないとわからない商品・サービス

2.特に必要性を感じない商品・サービス

3.ありきたりで特徴のない商品・サービス


まず、その商品・サービスがPRをしても伝わらない(上記1のケース)ということになれば、PRが難しいと判断せざるをえないということになります。また、PRに不可欠な「新しさ」「面白さ」「役立つ」が欠けている場合(上記2、3のケース)も、PRには向いていません。


こうしたケースに当てはまる場合は、PRではなく顧客に対する対面での営業活動を強化しましょう。対面営業では、直接顧客に製品やサービスを説明することができます。電話やメールでアポイントを取り、直接会う機会を増やしましょう。


結局、商品が売れるためには、自社に合った方法を選択することが重要です。PRにこだわらず、他の手段も考慮してみてください。このPR講座が皆さんの参考になれば幸いです。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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