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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PRコラム】PRに役立つ「経営学」

昨年社長になりました。これまで経営学には興味があったので、経営戦略を中心に多くの専門書を読んできました。実践も含め、経営学の知識やノウハウはそれなりに身につけられたと自負しています。


PR活動を行う際、企業経営に関する学問である「経営学」は、それほど関係ない分野に捉えられがちですが、実際は深く関わりがあります。PRをより効果的に行うためには、経営学の知識が大いに活用できるのです。そこで、今回は経営学がどのようにPRに役立つかについて解説させていただき、私がぜひおすすめしたい経営学の入門書も紹介したいと思います。


1. マーケティングの基礎知識

経営学の中でもマーケティングは、ターゲット市場の理解とその市場へのアプローチ方法を学ぶ上で重要です。PR活動においても、ターゲットオーディエンスを正確に把握し、彼らに響くメッセージを発信することが不可欠です。マーケティングの基本を学ぶことで、効果的なPR戦略を立てることができます。


2. 戦略的思考

経営学では、限られたリソースを最大限に活用するための戦略的思考が重視されます。PR活動でも、予算や時間、スタッフの制約を考慮しながら最大の効果を上げるための戦略が求められます。競合他社との差別化を図り、自社の強みを生かしたPR戦略を立案する際に、経営学の知識は非常に役立ちます。


3. 消費者心理の理解

経営学では、消費者の心理や行動を理解するための理論や手法が数多く紹介されています。これらの知識をPRに応用することで、ターゲットの関心を引き、その行動を促すことが可能になります。効果的なメッセージを作成し、適切なタイミングで発信するためには、消費者心理の理解が不可欠です。

 

以下に、私が経営学を学ぶ上でPR活動に役立つ経営学のおすすめの書籍をいくつか紹介します。これらの書籍は、基本的な経営学の知識を身につけるだけでなく、PR戦略の立案にも大いに役立ちます。

 

『ブルー・オーシャン戦略』(W. チャン・キム、レネ・モボルニュ)

競争の激しい市場ではなく、新たな市場を創造するための戦略を学べます。

 

『マネジメント』(ピーター・ドラッカー)

経営学の基本を学ぶための名著で、PR活動を含むビジネス全般に役立つ知識が満載です。

 

『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ)

人々の行動に影響を与える要素を解説しており、PR戦略の策定に役立ちます。

 

『リーン・スタートアップ』(エリック・リース)

小さなリソースで大きな成果を上げる方法を学べるので、効果的なPR活動にも応用できます。

 

経営学の知識をPR活動に取り入れることで、より効果的で戦略的なアプローチが可能になります。これらの書籍を参考に、実践的な知識を身につけてみてはいかがでしょうか。

 

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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