「知らない」という状態って、実際どんなものなのでしょうか?考えられるパターンを挙げてみましょう。
①自分も相手も知らない。
②自分は知っているが、相手は知らない。
③自分は知らないが、相手は知っている。
④自分も相手も知っている。
この中で、①はPRする必要がありません。
一方で、②はPRの絶好のチャンスです。前回お話したように、PRの目的は「知られていないことに気づいてもらう」こと。だからこそ、自社の商品やサービスをPRすることで、売り上げや知名度の向上に繋がるわけです。
例えば、新製品はまだ市場に出回っていないため、PRが必要です。
③はPRの失敗例です。自分が知らないからといって、相手も知らないとは限りません。ここでPRしても効果はありません。周りの人によく確認することが大切です。
④は、PRの機会が潜んでいます。たとえば、商品にはあまり知られていない機能がある場合、その機能をPRすることで商品価値を高めることができます。
ただし、④の場合もPRの価値を見極めるためには、まずは②の状態を作り出すことが大切です。そうすれば、PRの価値が明確になります。
PRの相談を受ける際は、ほとんどが②または④の状況です。
注意しなければならないのは、自分が②と思っていても、実は③だったということ。知らないと思っていることは、実は周囲でも知られていることが多いのです。
今はSNSなどで情報を手に入れることができるので、知らないことを知ることがますます重要になっています。
④の場合は、PR会社が独自の企画を立てる必要があります。その企画力が問われる場面です。