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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【実践PR講座 その29】PRをもっと面白く!5W1Hとストーリーで発想を広げる

PRを成功させるには、どのように展開するかが重要です。前回は「PRでやってはいけないこと」についてお話ししましたが、今回は効果的なPRの考え方について解説します。


PRを考える際、伝えたいことを整理するのではなく、「相手が何を知らないのか」に着目することが大切です。「誰が」「何を」「なぜ知らないのか」を明確にし、その情報を知ることで行動を起こしてもらえれば、PRは成功と言えます。


しかし、いくら5W1Hを活用してPRを展開しても、内容がわかりにくかったり、共感を得られなければ効果は薄れてしまいます。では、どうすれば伝わりやすくなるのでしょうか? それが「ストーリー仕立てにすること」です。


ストーリーを用いることで、理解しやすくなるだけでなく、記憶にも残りやすくなります。例えば、「この食品はおいしい」と伝えるだけでなく、男性向け・女性向け・子ども向けのレシピを紹介し、調理方法も合わせて伝えれば、より具体的にイメージでき、関心を持ってもらいやすくなります。


また、ストーリーでPRを考えると、アイデアが次々に生まれ、仕事自体も面白くなります。例えば、野球のPRを考えるとき、「女性にもっと野球を楽しんでもらうには?」という視点から、「試合会場でエステサービスを実施し、ホームチームの選手がホームランを打つとネイルサービスがつく」という企画が生まれるかもしれません。こうしたユニークな仕掛けはSNSでも拡散され、新たなファンを増やすきっかけになります。


このように、知らないことを伝えるためにストーリーを活用すると、PRの可能性が広がります。アイデアがどんどん生まれることで、PR業務も楽しくなるはずです。ぜひ、試してみてください!

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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