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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PR講座 第16回】プレスリリースを書くテクニック~共感を呼ぶタイトルとわかりやすい文章

プレスリリースの作成についてお話してきましたが、料理の例えで考えると、「新しいこと」「おもしろいこと」「役に立つこと」は食材であり、「共感」は調味料のような役割を果たします。最終的に調理するのはプレスリリースの作成者ですが、料理をおいしくもまずくもするのはその腕次第と言えます。


当然のことながら、まずいリリースは読んでもらえません。

 

基本的なこととして、わかりやすい文章にすることが重要です。これは、「5W1H」を明確にすることによって実現できます。つまり、いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どうやってしたのかを明確にすることで、読者が内容を理解しやすくなります。


また、自社製品の良さを伝えたいという意欲から長く説明してしまいがちですが、簡潔に説明することが大切です。メディアの時間も限られていますので、短くまとめたプレスリリースを作成し、詳細資料を一緒に送付するなどの工夫が必要です。興味を持った人は詳細資料も読んでくれる可能性が高く、掲載につながることもあります。


しかし、文章がわかりやすいだけでは十分ではありません。なぜなら、プレスリリースはたくさんのメディアに送られているため、目立つことも大切です。そのためには、タイトルが重要です。


タイトルは大きく、簡潔に、そしてわかりやすく表記する必要があります。メディアの担当者はタイトルを見て、プレスリリースを詳しく読むかどうかを判断しますので、目立たないタイトルでは読まれる可能性が低くなります。


タイトルには、送り手の伝えたい情報と共に受け手が興味を持つ要素も含める工夫が必要です。例えば、芸能人をゲストに招いた製品発表のPRイベントのタイトルでは、新製品と共にゲストの名前を大きく記載することでメディアの興味を引きます。


以上のように、プレスリリースの作成は文章のわかりやすさだけでなく、タイトルや内容を工夫することでより効果的になります。目立ち、興味を引くプレスリリースを作成することが成功への鍵です。

 

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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