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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

最近、「自分の会社を紹介してください。」と言われ、自社をどのように紹介すればいいのか悩んでしまいました。普段からクライアントにPRを薦める提案をしているのに、自社のこととなると途端にどうすればいいのか迷ってしまいます。

 

これは他社もそうなのではないかと思います。なぜなら、PR会社が自社の存在をPRする広告やプレスリリースを今まで見たことがありません。


では、なぜPR会社は自社PRがあまり得意ではないのでしょうか?


仕事柄、やはり私たちPR会社の人間は黒子に徹して行動するのが基本です。そのため、いざ自分が前面に立ってアピールするとなると、どのように振る舞っていいのか戸惑ってしまうことがあるのかもしれません。これは、芸能人とマネージャーの関係と少し似ているように思います。所属タレントを売り出さず、マネージャーばかりが目立ってしまうのでは本末転倒です。このような体制では、タレントはとても仕事がやりにくくなってしまいます。


PR会社も同じです。PRイベントでクライアントより目立ってしまえば、クライアントからのクレームが爆発してしまうはずです(笑)。


また、PR会社の営業スタイルも影響しているかもしれません。私たちの営業スタイルは、どちらかといえば「プル型」です。飛び込み営業などもあまりやりませんし、基本的には従来から取引のあるお得意様に密着しながら仕事をすることがほとんどです。したがって、いまさら自分の会社を強くアピールする機会もあまり多くないのです。


要するに、PR会社はあまり自社のPRをそもそも行いにくい状況にあるのだと思います。なにやら言い訳じみた結論になってしまいましたが、仕方ありません。


というわけで、このブログは、私たちの数少ない自己アピールの場でもあるわけです。もしこのブログが多くの人に読まれるようになった暁には、ぜひ、「自己PRが上手いPR会社」だとご評価のほどよろしくお願いいたします!

 
 

美術館のPRを担当していると、周りから「美術に詳しいんでしょう?」と聞かれることがよくあります。でも、実を言うと、この仕事を始める前は美術にほとんど興味がなく、知識もほぼゼロでした。今では一般の方よりは少し詳しいかもしれませんが、美術業界の専門家と比べるとまだまだです。


それでも、PRは問題なくできています。なぜなら、PRとは「知られていないことを人々に知ってもらう活動」だからです。実際、知らないからこそPRがうまくいくことも多いのです。


例えば、中途半端な知識や知ったかぶりをすると、かえってPRがうまくいかないことがあります。でも、知らないからこそ「どうしてみんなが興味を持つんだろう?」「この作品の魅力は何だろう?」といった疑問を持つことができ、そこから面白いPRのアイデアが生まれるのです。


PRを依頼する人が、「多くの人に知ってもらいたい」「使ってもらいたい」と思うなら、知らない人にこそPRをお願いすべきです。その方が、一般の人々の視点に近いので、共感を得やすいのです。


もちろん、最低限の知識がないと魅力を伝えることは難しいので、そのバランスは難しいところです。しかし、このコラムは私の知識不足の言い訳ではありませんので、どうぞご理解くださいね(笑)。

 
 

PR戦略の一環として、PRイベントを開催する方法があります。記者発表会や内覧会などを通じてメディア関係者に取材してもらい、その内容を記事で紹介してもらうやり方です。


特に、記者発表会は最も一般的なPRイベントです。直接メディア関係者に情報を伝える機会を持てるため、プレスリリースを配信するよりも効果が高くなります。


しかし、記者発表会を開催したからといって、多くの記者が出席するとは限りません。出席者の数は、発表内容がどれだけ世間の関心を引くかによって大きく変わります。


たとえば、芸能人の結婚発表や企業の不祥事のお詫び会見には、多くのメディアが集まります。また、発表する人物の影響力も重要です。総理大臣の記者会見に必ずメディアが参加するのは、国の政策に関わる重要な情報が発表される可能性が高いためです。


以上のことから、記者発表会の成功には、以下の要素が重要となります。


・世間の関心を引く内容であること

・発表する人物が影響力のある人であること


しかし、すべての企業が世間の注目を集める内容を持っているわけではありません。この場合、業界に特化した内容を発表することで、業界メディアの関心を引くことができます。こうしてPR戦略・戦術を練り上げることが重要です。


さらに、内容が弱いと感じる場合、著名人を招いての記者発表会を行う方法もあります。新CM発表会で新たなタレントを招き、多くの取材陣を呼ぶという手法です。ただし、著名人を招くには費用がかかります。費用をかけたにも関わらず取材人数が少なかった場合、PR戦略の失敗という結果になってしまいますので、ゲストの選定は慎重に行う必要があります。


また、記者発表会の案内を作成する際には、どの程度の情報を事前に伝えるかが重要です。発表内容を詳細に書きすぎると、記者が発表会に出席する必要がなくなります。一方、情報が少なすぎると、関心を引くことができません。私の考えでは、タイトルとポイントを記載し、発表内容の概要を伝えつつ、記者発表会に出席したいと思わせるような案内を作成するのがベストであると考えます。


記者発表会の成功には経験が重要です。確実に成功させたい場合は、PR会社に任せるのが一番です。

 

 

 
 

著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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