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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

最初に書かせていただいた通り、私がウインダムのホームページにブログの原稿を書いているのは、より多くのお客様に当社のことを知っていただくWeb施策の一貫でもありました。


週に何度か定期的に原稿を書くのは、思ったより大変でした。アイデアも次第に尽きてくると、新しくネタを探す必要もあります。しかしながら、苦労だけでなく、ブログを始めたことでいくつか思わぬメリットを感じ始めています。


まず、書くことで自分のPRに対する考えをまとめることができました。これまでも、お客様の前でPRの考え方や進め方などを何度もお話ししてきましたが、必ずしも体系的にお話していたわけではありません。


しかし、ブログでPR戦略についてあらためて書くとなったとき、考えをまとめながらブログ原稿を書く必要が生じました。その結果、PRに対する考え方がクリアに整理され、私なりのPR活動に対する考え方を体系化することができました。


もう一つ良かったのが、情報に敏感になれたことです。ブログネタを考えるという目的が生まれたので、さまざまな情報からPRに結び付くようなトピックを無意識に探す習慣がついたのです。そのなかで、新たな発見があったり、新しいPRの考え方などを見出すきっかけにつながりました。


また、実際に「書く」段階でもブレークスルーを体験できました。文章を書くためにAIの力を借りる方法を身につけられたのです。独力で文章を書こうとすると、わかりやすく説明しようとするあまり、どうしても表現がくどく、文章も冗長になりがちです。しかしChatGPTなどのAIに添削させることで、文章がよりシャープに、簡潔に削ぎ落とすことができました。また、文章の変換ミスや消し忘れなども防ぐことができるので、非常に重宝しています。

 

経営者の皆さんも、Web施策を強化する一貫として、ぜひ一度ブログを書いてみてはいかがでしょうか?すぐにPRの効果は表れないかもしれませんが、自分の考えをまとめられ、新しいアイデアが浮かび、文章を書く能力も向上します。その際、AIが大きな助けになってくれますから。


ブログを書くことは、まさにいいことしかありませんよ!

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これまでに、メディア向けのパブリッシングの基本であるプレスリリースの作成についてお話してきました。プレスリリースを作成し、希望するメディアに送れば、あとは記事が書かれるのを待つだけです。


しかし、掲載されるかどうかはメディア側の判断にかかっており、紹介内容が十分価値あるものでなければ、掲載される可能性は低くなります。


記事に掲載されたからと言っても、それだけでPRが成功する保証はありません。


メディアに取り上げられれば一定の反応は期待できますが、その結果は保証されません。特に現代ではインターネットの普及により、記事の露出件数と結果が必ずしも一致しないことがあります。


インターネット時代において、記事やテレビの情報を得た後、人々はまずインターネットで検索します。記事の内容や関連情報を探し求めるわけですが、記事が上位に表示されない場合は、競合他社の情報が目につく可能性もあります。また、専門誌などは会員限定公開であるため、一般の人々には認知されず、効果が薄い結果となることもあります。


さらに、SNSは若者を中心に広く利用されていますが、個人が情報発信する場であり、メディアからの情報は直接的ではありません。最近では、SNSのインフルエンサーへのマーケティングも行われていますが、彼らも自分の好みや意図に沿った情報を発信するため、効果は保証されません。また、ステマ(ステルスマーケティング)の問題もあるため、注意が必要です。


このように、記事に取り上げられたからといって、必ずしもそれが「成功」とは限らないわけです。メディア露出を考える際には、Web対策も含めて総合的に戦略を立てることが重要です。

閲覧数:11回0件のコメント

プレスリリースの作成についてお話してきましたが、料理の例えで考えると、「新しいこと」「おもしろいこと」「役に立つこと」は食材であり、「共感」は調味料のような役割を果たします。最終的に調理するのはプレスリリースの作成者ですが、料理をおいしくもまずくもするのはその腕次第と言えます。


当然のことながら、まずいリリースは読んでもらえません。

 

基本的なこととして、わかりやすい文章にすることが重要です。これは、「5W1H」を明確にすることによって実現できます。つまり、いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どうやってしたのかを明確にすることで、読者が内容を理解しやすくなります。


また、自社製品の良さを伝えたいという意欲から長く説明してしまいがちですが、簡潔に説明することが大切です。メディアの時間も限られていますので、短くまとめたプレスリリースを作成し、詳細資料を一緒に送付するなどの工夫が必要です。興味を持った人は詳細資料も読んでくれる可能性が高く、掲載につながることもあります。


しかし、文章がわかりやすいだけでは十分ではありません。なぜなら、プレスリリースはたくさんのメディアに送られているため、目立つことも大切です。そのためには、タイトルが重要です。


タイトルは大きく、簡潔に、そしてわかりやすく表記する必要があります。メディアの担当者はタイトルを見て、プレスリリースを詳しく読むかどうかを判断しますので、目立たないタイトルでは読まれる可能性が低くなります。


タイトルには、送り手の伝えたい情報と共に受け手が興味を持つ要素も含める工夫が必要です。例えば、芸能人をゲストに招いた製品発表のPRイベントのタイトルでは、新製品と共にゲストの名前を大きく記載することでメディアの興味を引きます。


以上のように、プレスリリースの作成は文章のわかりやすさだけでなく、タイトルや内容を工夫することでより効果的になります。目立ち、興味を引くプレスリリースを作成することが成功への鍵です。

 

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著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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