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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

別に自慢するつもりはないのですが、私は物事を理解しやすく説明するのが得意な方で、何かについて聞かれたらとりあえずそれなりに対応できる方だと思っています。


特にPCの操作に関しては、職場でも頼りにされることが多いです。もちろん、丁寧に説明することを心がけていますが、忙しい時に何度も同じことを聞かれると、ついぶっきらぼうに受け答えしてしまうこともあります。


ITスキルに関して、若ければ若いほど得意な人が多いイメージもありますが、実際には人によって向き不向きがあると思います。理数的な思考力に優れた人なら、パソコン関連で問題が起きたとき、筋道立てて対処できます。例えば、プリンターから出力できなくなってしまった場合、書式設定に問題があるだけでなく、プリンターの設定に不備があることもありえます。こうしたトラブルの原因を、一つずつ順序立てて見ていくことで問題を解決できるわけです。


私の肌感覚ですが、特にここ数年で、IT技術の進化についていける人とそうでない人との間に大きな差が生まれているように感じます。ITが苦手な人は新しいスキルを身につけようとせず、すぐに誰かに頼る傾向がありますが、使いこなせる人は新しい技術を学び、仕事や生活のなかで効果的に使いこなせるようになっています。


こうして知識レベルにも格差ができると、ITに通じた人がわかりやすく話そうと心がけていても、相手にはまったく理解されていなかった……ということも起きえます。例えば、ある程度の英単語や文法をを知らない相手に英語で話しても通じません。


このため、何かを説明する際は、説明対象についての相手の理解レベルをよく知り、適切な説明方法を模索する必要があります。ただ、あまりに格差が開きすぎていると、どうすればよいか分からないこともあります。相手にある程度勉強してもらうことが望ましいですが、そもそも何から学べばよいか分からないケースもあります。何かを教えるには、ただわかりやすく説明すればよいわけではなく、さまざまな課題を乗り越える必要があるわけですね。

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前回までのブログでは、プレスリリースの中で重要な3つの要素、「新しいこと」「おもしろいこと」「役に立つこと」について話をしました。


これらの要素は、プレスリリースを効果的にするためには欠かせないものです。でも、もうひとつ大切な要素があります。それが「共感」です。この要素を上手に取り入れると、情報が注目されやすくなります。


プレスリリースを作るとき、自分だけが興味を持っている情報だと、相手にはどうでもいい話になってしまいます。情報は発信する側と受け取る側がいます。発信する側は伝えたい情報を送りますが、受け取る側は自分に関係のある情報でなければ興味を持たないかもしれませんし、情報を受け取らないこともあります。


だからこそ、相手に興味を持ってもらうプレスリリースを作ることが大切です。前回話した要素を取り入れるのはもちろんですが、相手に共感してもらうことも重要です。たとえば、お年寄り向けの便利なECサイトを作ったとしても、それがパソコンやスマホを使いこなせないお年寄りには役に立たないかもしれません。


さらに、セキュリティを高めるために手続きが複雑になったり、対応がメールのみになったりすると、利用者がますます減ってしまいます。


発信する側と受け取る側、どちらもメディアとして情報を扱います。もしも受け取った情報が相手に共感されないと判断されれば、その情報は取り上げられることはありません。要するに、発信者と受け取り手の間で共感できなかったということです。


今の時代、SNSが発達しているため、情報はSNSを通じて拡散されやすくなっています。SNSでは共感が重要視されるので、共感できない情報は拡散されない可能性が高いです。ですから、発信者は自分の製品が優れていることだけでなく、共感される情報を発信することが大切です。


プレスリリースを作成するときは、冷静に内容を見つめ直し、多くの人が共感できるかどうかを考えることが重要です。

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プレスリリースにおける重要な最後の要素「役に立つこと」について今回はお話しします。


この要素は、他の要素よりも特に重要です。なぜなら、プレスリリースは自社の主張ではなくメディアを通じて広められるため、読者を考慮する必要があるからです。メディアは読者に関心を持ってもらうために記事を書きますし、そのためには有益な情報を提供する必要があります。

 

例えば、親が子供に家を与えることは子供にとっては大きな助けになりますが、一般的な親子関係の話題としては特別なものではありません。同様に、特定の町で家を無料で提供されても、その町の住民以外には関心を持たれないかもしれません。


そのため、広く人々にとって有益な情報を提供することが重要です。

 

特に、社会全体に役立つ情報を提供することが重要です。例えば、災害地域で無償提供される家は、その地域の復興に役立つため、広く報じられるでしょう。プレスリリースを作成する際には、自社の商品やサービスが社会的にどのように役立つかを考えることが必要です。利益を追求するだけではなく、社会全体に貢献する取り組みを示すことが大切です。


そのためには、PR戦略の要素である「What(何を)」「Who(誰に)」「Why(なぜ)」を考えることが重要です。自社の商品やサービスが解決できる問題が社会的に重要であれば、それが役に立つこととなります。


もしも「役に立つこと」が見つからない場合は、他のPR手段を検討する必要があります。

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著者・橘川徳夫 プロフィール

顔写真 (2).jpg

中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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