前回はPRのタイミング(When)についてお話しましたが、今回は、どのメディア(Where)でPRを行うかについて考えてみましょう。
PR活動で意外に大切なのが、PR戦略を立てる順序です。たとえば、先にPRを行うメディアを決めてから、具体的なPR方法を検討すると、失敗しやすくなります。
たとえば、若い女性向けのPRを行いたいので、若年層が親しんでいるInstagramやファッション誌で取り上げてほしいという要望があります。PRの結果を先にイメージして、そこから逆産してPR方法を求めると、こうしたアプローチになりがちです。
しかし、実際には、一旦先入観を捨てて、その商品やサービスを効果的に知らせる方法をゼロから検討したほうがよりよいPR活動への近道となります。本当にその商品やサービスはInstagramが最適なのか?ファッション誌がベストなのか?まずここを冷静に判断する必要があるのです。
たとえば、当初、PRのターゲットを若い女性と仮定していたとしても、実際には中高年の女性の方がより良い反応が得られるケースもあるかもしれません。その場合、PRの内容やメディア選定を変更することで、効果的なPRを実現できます。
メディア選定は戦術であり、戦略ではありません。戦略は状況に応じて変更できるものであり、複数の戦術を持っておくことが重要です。特定のメディアに依存せず、多彩なPR戦略を企画することが成功への鍵となります。