前回のブログでは、PR戦略の立案方法についてお話ししました。しかし、PR戦略を組み立て、それに基づいてPR方策を実行しても、期待通りの結果が出ないことがあります。その理由の一つとして挙げられるのが、PR戦略におけるストーリーの欠如です。
ストーリーの重要性について以前も触れましたが、大切なことですので、再度強調してみたいと思います。自分の言いたいことをただ伝えるだけでは、相手に理解してもらうことは難しいです。効果的なPRのためには、相手に伝わりやすいストーリーを組み立てることが重要です。
例えば、PRイベントを企画する際、そのイベントがどのようにメディアで取り上げられるかを具体的にイメージする必要があります。ストーリーがなければ、メディアも取り上げにくくなります。
弊社が以前開催した「北斗の拳展」では、著名な北斗の拳ファンであるケンドーコバヤシさんをゲストに招きました。彼がイベントで話す内容は、そのまま記事にしやすく、実際に記者会見も盛り上がりました。しかし、北斗の拳を知らない人をゲストに招いた場合、興味深いエピソードやコメントを引き出しにくいので、結果として記事を書いてもらいにくくなるのです。
これはプレスリリースを作成する際も同様です。このプレスリリースがどのように記事として紹介されるのかを具体的にイメージし、そのイメージを持ちながら制作に臨むことが重要です。ストーリーが決まれば、読み手に興味をもってもらえるようなネタを含んだ記事が作りやすくなるからです。
メディア担当者と読者・視聴者が共有できる具体的な場面のイメージを持つことで、PRの成功につながります。これを実現する鍵が「ストーリー」の存在なのです。