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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

これまで、メディアPRの考え方や方法、そしてそれを実践する際に必要なWeb対策についてお話してきました。メディアに記事として取り上げてもらえるかどうかは、実際に試してみなければわかりません。今回は、PRがうまくいかなかった場合の対策についてお話しします。


メディアに取り上げられなかった原因は、プレスリリースの発表タイミングが悪かったり、その内容がメディアの興味を惹くには不十分だったことが考えられます。しかし、メディア側は記事として取り上げなかった理由を教えてくれないため、自分たちで原因を推測するしかありません。


メディアPRの難しさは、一度成功したからといって、同じ内容を似たような手法で展開しても効果が得られる保証がないことです。同じプレスリリースを何度も送っていては効果が薄れていくので、常に新しいネタや違う視点からのアプローチが必要になります。


したがって、メディアPRがうまくいかなかった場合は、次の方策が決まるまでは、一旦メディアPR戦略を中止したほうが良いでしょう。そのかわりに、広告を中心にしたPR方法を検討してみると良いかもしれません。


広告は予算さえあれば、自分が掲載したいメディアに載せることができます。掲載基準はあるものの、メディアに伝えたいことを載せることができるので、メディアPRよりも簡単で手軽です。そのため、広告はPR手法の中で最もよく活用される方法です。


広告を考える場合、ターゲットにリーチしやすい媒体の選定と費用対効果を考慮する必要があります。例えば、多くの人に知らせたいからといってテレビCMを考えても、予算が100万円しかなければ効果は期待できないでしょう。


広告戦略を立てる際には、「どのメディアで」「いつ」といった詳細な部分までしっかりと検討することが重要です。具体的な打ち手が漠然としているなら、広告代理店や媒体と相談してじっくりと戦術を練るのも良いでしょう。第三者に相談することで、自分が考えていた媒体以外の効果的な方法や新しいアイデアを提案してもらえることがあります。


まずは、専門家に相談して最適なPR戦略を立てることが成功への近道です。

 

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テレビドラマを観ていると、主役の俳優が広告代理店に勤務していることがよくあります。洗練されたオフィスで、華やかな仕事内容を颯爽とこなす画面中のキラキラした人物たちには、広告代理店で働いている私でさえ「かっこいいな」とあこがれてしまいます。


ただ、これはあくまで物語のなかの話。現実は違います。もちろん、大手やWeb系の広告代理店はこのようなワークスタイルに近いのかもしれませんが、当社のような小さな代理店とはまったくイメージがかけ離れています。


実際、私がしている仕事は地味な仕事が多いです。PRイベントの現場では進行を仕切ったりすることもありますが、普段は資料の封入作業も率先して手伝いますし、人手が足りなければ、椅子や机を並べるといったイベント会場の設営なども行います。


PR会社の仕事はイベントや広告の企画を考えることだと思われがちですが、実際はほとんど調整の仕事です。つまり、メディア、クライアント、外注先など関係者の話を聞いて合意形成を図っていくことに大半の時間を費やしています。調整先も1社だけではなく、たいていの場合は複数となるので、関係者が多くなればなるほど調整するための時間や労力を必要とします。また、関係者の間に入って交通整理する、という作業は、テレビドラマのようにかっこよく自己主張する場面はでてきません。ひたすら相手の話を聞いて、ベストな着地点を探す地味な仕事になります。これでは、どう考えても華やかできらびやかになりようがありません。


もっとも、世の中に存在するどんな仕事でも、華やかな場面ばかりではありません。ドラマの中であっても、地味な役回りをこなす社員だって映っています。広告業界に興味がある方は、そのことはよく知っておいた方がいいかもしれませんね。


もちろん、私はこの仕事が好きですし、やりがいがあると思っていますので、地味な仕事を厭わない方は、ぜひ一緒にお仕事をしましょう!

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今回は、SNSアカウントの活用方法についてお伝えしたいと思います。


SNSはもともと個人同士がネットを通じて情報を交換するためのツールとして始まりました。それが進化して、仲間づくりや情報共有の場となりました。そのため、SNSでは個人が発信する情報が中心となっています。


フォローするアカウントも、顔が見える(つまり、どんな人かがわかる)人を選ぶ傾向があります。この人の考え方に共感できる、好きだと思う、といった理由でフォローするのです。


ですから、フォロワー数が多いのは芸能人など有名人がほとんどです。一方で、企業アカウントでフォロワー数が多いのは、世界的な企業や特定のファンがいる企業と想像できます。


つまり、SNSの情報を読むかどうかを決めるのは個人の判断に委ねられているわけです。そのため、発信する情報はフォロワーの興味を引き、共感や反発を呼び起こす内容である必要があります。「私もそう思っていた」と感じてもらえる内容が、拡散されやすいのです。


SNSの本質は、個人同士のつながりやコミュニケーションの場ではありますが、それでも、企業がSNS対策をしないわけにはいきません。SNSからの情報は、特に若者にとって重要な情報源となっているからです。若い人たちはGoogleなどを使ってWeb検索を行いません。X(旧Twitter)やInstagram、TikTokといったSNSで情報を探して情報を得ているのです。もし自社の情報がこれらのSNS内に存在しなければ、ユーザーに情報が届くことはありません。


そのため、企業はSNS上にアカウントを作成し、Webサイトと同様に自社の情報を発信していく必要があります。企業イメージを守りつつ、興味を引くような投稿をすることが理想ですが、なれないうちは、最低限ポータル的な役割を果たすアカウントとして運用してみるのが無難かもしれません。


SNS内のテキスト情報を探すための「ハッシュタグ」も忘れずに活用しましょう。最適なキーワードを配置することで、自社の情報がSNS上共有されやすくなれば、SNS検索を通じて自社のWebサイトへの訪問につながる可能性が高まります。


フォロワー数を目標にすることは良いですが、ユーザーからの反応を過度に意識するあまり、企業イメージを損なうような内容を投稿してしまっては本末転倒です。そのため、フォロワー数は目安程度に考え、発信したい情報を大切にするべきでしょう。また、アカウントを開設する際には、運用方法(フォローする基準やリポストの方針など)を決めておくことが重要です。まずは、自分たちの決めた情報を適切にタイミングよく発信していくことが心がけてみてください。

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著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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